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『栄週稲の育苗』

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『栄週稲の育苗』

商品的価値の高い「米(コメ)」を栽培するための「育苗方法」について、「栄養週期理論」を踏まえて書かれた冊子です。

「栄養週期理論」による栽培方法で、最高級品の「米(コメ)」を栽培してきた実践者の長年の経験と知恵のエッセンスが凝縮されています。
これから稲作を始める人、既に稲作をしていて「米(コメ)」の栄養価や食味を向上させたい人は必読です。
『商品米の生産』と一緒に読むことをオススメします。

目次

1:田植機と育苗
2:栄週稲の育苗
3:栄週苗と経歴性
4:栄養の転調について

栄養週期理論の育苗


理論体系の著者、大井上康先生の育苗論を参考のため要約します。

①幼苗は地上部(T)がやや小さく、地下部(R)は大きいこと、つまりT/Rの値が小さいことが必要。

②幼苗は葉で合成した炭水化物(C)が多く、根からの吸収同化したチッ素(N)は少ない赤苗であること、つまりC/Nの値が大きいこと。

但し、寒冷地や密植不能の場合は、T/R値とC/N値を加減することは当然です。
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3:栄週苗と経歴性


「栄養週期」では経歴性を重視します。

無肥料出発はそのためで、無肥料出発により、根の発育を先行させ、ガッチリした根群のよく発達した苗が出来ること。

その後も根の発育が先行し、健康な育ちをするという経歴づけが、その後の肥料の吸収力も旺盛で、将来少ない肥料ですみ、最後までガッチリした育ちをするのです。

また種籾も前年「栄養週期」で育てた、健康な稲に稔った充実のよい種籾、それも普通の収穫より、少し早目に刈取ったものが理想的です。
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4:栄養の転調について


このことについて、理論体系の中で大井上康先生が詳しく説明されております。

栄養の転調は急激であってはならない。
大きな落差をつけではならない……と。

ビニールハウスなど利用する場合は、栄養の転調に準じ、温度の転調も重要視せねばならないと考えます。

ハウス育苗の失敗の大半は温度管理のまずさによるものです。

ピニールハウス内の温度は陽が当ると急激に上昇しますが、夕方早目に閉めきること仁より、比較的長時間、温度を保持します。

ビニールハウスの特性を生かし、朝は早めに開放したり、夕方は早目に閉めきって、急激な温度変化、温度落差をあたえないよう、細心の注意をおこたらず、健苗の育成に努めたいものです。

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