ご 挨 拶
日本巨峰会は、日本理農協会という団体を母体として生まれた株式会社です。
日本理農協会(1954年に理農技術協会から名称変更)は、巨峰ブドウの作出者である大井上康氏が提唱した栄養週期理論を用いた栽培を研究、普及することを目的とした研究団体でした。大井上康氏は1952年に他界しましたので、日本理農協会の活動はその後継者たちが担いました。栄養週期理論は多くの作物を対象としていますので、この団体には、稲などの穀類、野菜、果樹など様々な作物を生産されている方々が、会員として登録し、栄養週期理論に基づく栽培を学び、実践していました。
また、大井上康氏はブドウ巨峰を作出してましたが、そのブドウが全国に広まる前に他界しました。このブドウを広めたのはその後継者たちで、日本理農協会の会員の方々でした。日本理農協会(申請時は、「理農技術協会」)は、巨峰ブドウの種苗名称登録(現在の「品種登録」)を申請しましたが認められませんでした。一方、果実に対して巨峰の商標登録が認められました。
巨峰の商標が登録されたこともあり、経済的な活動が活発になるだろうということで、法人としての日本巨峰会が設立され(当初は有限会社、現在は株式会社)経済活動も行うようになっていきました。研究団体で会員組織の日本理農協会と経済活動を主体とした日本巨峰会は長い間、並存してきましたが、同じ建物の中にある組織なので、統一したほうが都合がよいであろうということになり、2008年に日本理農協会は日本巨峰会に吸収される形で統合されました。こうして日本巨峰会は日本理農協会の活動と理念を受け継ぐことになりましたので、日本巨峰会は株式会社でありながらも、会員組織であり、また研究団体でもあるという性格を有することになりました。
また、日本巨峰会という名称から会員みんなが巨峰を作っていたり、ブドウを作っていたりと思われがちですが、実際は主に稲を作っている方、主に野菜を作っている方、ミカンやリンゴなどの果樹を主体にしている方など、多種多様な作物を栽培されている方々が会員として登録し、栄養週期理論を基礎として作物の栽培を実践されています。
このように日本巨峰会は、栄養週期理論を研究・普及することをめざしていた日本理農協会の姿勢を受け継いでいますので、このサイトでも栄養週期理論に関する事柄が多くなっています。
是非とも、健康でバランスのとれた作物の栽培を目指す栄養週期栽培に触れていただくと共に、その方法で栽培している日本巨峰会の会員の方々の農産物(栄養週期作品)を食べていただければと思っています。きっとビックリすると思います。